中古物件のリフォームでリバースコートを塗ろうと思うんですが、今の壁(塗り壁)の上から塗っても剥がれませんか?壁の色が結構濃いのですが、そのまま塗ってもリバースコートの白で隠せますか?下の色は透けちゃいませんか?
といったご質問を頂戴しました。
同じようにお悩みの方の参考にもなればと思い、下記にまとめましたのでご参考にしていただければと思います。
リバースコートを剥がれないようにするための壁の下地処理
リバースコートを剥がれないようにするためには、まず下地処理が必要です。下地がしっかりとしていなければ、珪藻土が剥がれやすくなります。
下地処理の手順は、以下のとおりです。
※しっくい壁を例にご説明します。
注意事項
- 壁を触っても簡単に剥がれ落ちないようなら、剥がさずにそのまま下地処理を行ってください。
- ポロポロと簡単に剥がれ落ちる場合は、ヘラ等で表面を掻き落とす必要がある場合もあります。掻き落とした後、砂やホコリは固く絞ったタオル等できれいに拭き取ってください。
施工手順
- 施工面がヤニやホコリ等で汚れている場合は、水で濡らして固く絞ったタオル等で拭き取ってください。汚れが落ちにくい場合は、水 1ℓに対してリフレパウダー1~2g を溶かした水で拭き取ってください。
- 全体にリバースシーラーを 2 度塗りして表面を固めます。
- リバースシーラー乾燥後、水性シールパテ(シーラー・パテ両方の効果)で段差や凹凸のある部分にパテ処理をして壁面を平らにします。
※水性シールパテ、または同等のパテをご使用ください。 - パテが完全に乾いたら一度紙ヤスリをかけ、更にもう 1 回パテを塗ります。
- パテ乾燥後、紙ヤスリをあてて平滑な面を作ります。
作業後、まだ段差がある場合は平滑な面が出来るまでパテ塗り→ヤスリ掛けを繰り返します。 - 平滑な面ができたら、濡らして固く絞ったタオル等でよく拭き、パテの粉を取り除きます。パテの粉が残っていると接着不良を招くおそれがあります。
「リバース工法施工マニュアル」では、砂壁・じゅらく壁をはじめとした様々な素材にリバースコートを塗る場合の下地処理方法をご紹介しています。
よろしければ、弊社の資料ダウンロードページ(下記URL)よりご覧ください。
ベニヤ板や石膏ボードを張ってから塗る方法もあります
上記の下地処理のほかに、既存の壁の上にベニヤ板や石膏ボードを張り、あとは通常通りにパテ処理・シーラー処理をして塗るという方法もあります。
状況に応じて方法をお選びいただければと思います。
色の濃い壁に塗る際に下の壁の色が透けないようにする方法
リバースコートは白色のため、色の濃い壁の上から塗ると下の壁の色が透けて見えてしまう可能性があります。
これを防ぐためには、2つの方法があります。
- リバースコート塗布前のシーラー処理時、シーラーに白色の着色剤を混ぜる
- リバースコートの1回目を塗る際、その分のリバースコートに白色の着色剤を混ぜて塗る
※1回目塗布用と2回目以降塗布用のリバースコートを別に用意し、1回目塗布用の方に着色剤を混ぜます。
シーラーに混ぜるか、1回目塗布時のリバースコートに混ぜるかです。
どちらを選べばよいかは、何を優先させるかによります。
キレイに仕上がるのは1.の「シーラーに白色の着色剤を混ぜる」ですし、手間・コスト削減を優先したい場合は2.の「1回目のリバースコートに白色の着色剤を混ぜる」です。
それぞれ状況に応じてお選びいただければと思います。
まとめ
リバースコートを剥がれないようにする、色の濃い壁の色を透けないようにするためには、上記を参考にしていただければと思います。
上記を行うことで、リバースコートが剥がれにくくなり、下の色も透けにくくなります。
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