「アパート・マンションの前の入居者の臭いが気になる」
ここ最近多いのが、前の入居者の臭いが気になるとのご相談です。
賃貸物件の場合だと、壁紙も床も汚れずに傷みが少ない場合は、ハウスクリーニングでお掃除して終了の場合もあります。
しかし、近年の香りブームで、洗剤や柔軟剤なども“1週間香りが消えない”ような商品が多のです。
何ともない人には「う~ん、良い香り」で終わるのですが、化学物質に敏感な方はそれによって辛い思いをされる方もいます。
いわゆる「香害」ですね。
マンションの前の住人の方がどのくらいの期間住んでいたのか、洗濯物は部屋干しだったか、どの部屋で干したかにより、臭いの程度に大きく違いがあります。
居住期間が長いほど、様々な場所、そして表面だけでなく壁・床の内部にまで臭いが浸透している場合があります。
これをお伝えするとよく驚かれるのですが、窓ガラスサッシの内部ゴムにまで臭いが付いてしまいます。
また、押し入れにも換気扇を付けることが増え、お部屋から臭いを引っ張ってきてしまい押し入れも臭いがするという現象があるようです。
先日も賃貸物件に入居される方から、前の住人の方の柔軟剤の匂いが部屋中に染みついていて拭き掃除をしても軽減されないとお問い合わせいただきました。
同じようにお悩みの方の役に立てば、と思い、お伝えした対策をこの記事でも残しておきます。
[壁紙・天井]拭き掃除、[床面]拭き掃除の後にワックス掛け
私たちの会社の製品で「リフレパウダー」という粉石けんがあります。
合成界面活性剤・防腐剤・漂白剤・蛍光剤不使用で、化学物質に敏感な方でも使っていただける洗濯石けんです。

リフレパウダー1.5kg入(ほかに100g入、10kgもあります)
洗濯に使えるだけでなく、消臭効果もありますのでお掃除でも活躍します。

リフレパウダーの消臭試験成績
このリフレパウダーを溶かした水で壁紙・天井・床面を拭きます。
いきなり大きな部屋に取り掛かるのも大変ですので、まずはトイレや脱衣室といった小さいスペースで試してみてはいかがでしょうか。
[壁紙・天井]拭き掃除の手順
- 10Lほど入るバケツに40℃くらいのぬるま湯5~7リットルを張り、リフレパウダーを5~10g溶かしてください。
- 次に、バケツにタオルやスポンジを浸し、水がしたたり落ちてこない程度に軽く絞り、クロスの凹凸内部まで拭きとるくらいの強さで壁全体を拭いてください。
※床、天井も同様に行います。
※作業時には風呂場、脱衣室の窓を開放し、換気扇も稼働させた状態で行ってください。 - 拭き掃除が終わったら3~4時間放置し乾燥させます。
その後、もう一度上記1.~3.を行います。
臭いの程度に応じて何度か繰り返してみてください。
床は最後に、バケツに浸したタオルを固く絞って拭いて水分をとってください。
拭き掃除を行う際、幅木(はばき/床面と壁面の境目あたりに付いている、壁を保護する木材)や見切縁(みきりぶち/天井と壁の境目に付いている木材)も忘れずに拭いてください。

壁と同じ色で分かりにくいですが、壁と床の境目の出っ張っているものが幅木です

壁と天井の境目にある茶色いものが見切縁です
[床面]リバースワックス塗り
床が乾いたらワックスを塗ります。
使うのはリバースワックスという消臭効果のあるワックスです。

リバースワックス
ホームセンターに行くと床ワックスを塗る用のモップが売っていますので、そちらを使って塗ります。
社員がワックスモップを使って塗った際の記事(下記)もご参照ください。
◆参考◆[壁紙・天井]リバースコートまたはリバースワックス塗布
拭き作業である程度臭いの減少が確認されれば、次のステップとして壁全体にリバースコート(珪藻土)もしくはリバースワックスの塗布を行い仕上げます。
リバースコートについて詳しくはこちら↓
賃貸物件の場合、見た目に変化のあるリバースコートは難しいですが、リバースワックスは試していただく価値はあるかと思います。
リバースワックスは元々フローリングなどの表面仕上げですが、近年は家具臭の低減にもお使いいただくことが増えています。
また、「リバースコートは塗れないけど壁紙の臭いを何とかしたい」という事例では、リバースワックスを壁に塗ることもあります。
壁紙はフローリング等とは異なり吸水性があるので、ワックスを塗ると吸い込んでいきます。
そのため、ワックスは1回塗りであれば塗った表面もそれほど光ることはありませんが、塗る際はトイレや脱衣室の目立たない箇所でまず試してみてください。
お試しで塗るのにちょうどよい内容量の『リバースワックスお試しセット(100ml×2本入)』という商品があります(本記事の最後でご案内しています)。
リフレパウダーを使った拭き掃除で臭いの減少を感じたら、リバースワックスをスポンジ・刷毛・ローラーで壁・天井・床に塗布することで、ある程度抑えられると思います。
余力があればドアなども拭き掃除を
なかなか大変な作業となりますが、もし余力があるようでしたら、窓やドアのガラス周りのゴムパッキンも拭いてみてください。
窓はパッキン内部にまで臭いが浸透していることがあるので(部屋干しをしていたところは特に)、臭いが強い場合は定期的に、根気よく作業することが必要です。
他にも下記の場所も同様にで拭き掃除をしてみてください(こちらは固く絞って拭く)。
- 物入
- クローゼット内部、キッチン内部や備え付けの収納などは全て内部・外部
- カバー付きの照明器具は、カバーを外して内部・外部とも
(参考)前の住人がペットを飼っている方だった場合
今から10年以上前になりますが、賃貸マンションの管理者様より相談をいただきました。
「この部屋の臭いがきつくて、リフォームするにも業者も入れられない状態です」
と現場を案内され、確認のため部屋のドアを開けましたが、すぐに閉めました。
壁や床にしみついた、おしっこ特有のアンモニア臭とそれが腐敗したようなにおい。
前の入居者が猫を何匹か飼っていたようです。
飼い主はあまり気にならないと言いますが、これはさすがに気づくのでは?というレベルの臭いです。
お昼前の出来事で、食欲がなくなりその日は昼ご飯が食べられませんでした(今でも忘れられません)。
午後から作業開始。
冒頭で紹介したリフレパウダーを溶かした水を用意し、そこにプラスアルファで「工事用リバース溶液」と言う液体を追加。

工事用リバース溶液
この液体は主に漆喰やモルタル、壁の穴などを埋めるパテを練るときに混ぜる材料です。
トータルで20リットルほど作り、噴霧器に詰めていざ突入開始。
臭い対策としてマスクは3枚、その上に、職人さんが頭に巻いているような形でタオルをぎゅっと締め、苦しくならない程度に呼吸を止めながら噴霧しました。

噴霧器での噴霧するイメージ(今回の現場ではありません)
この作業を夕方まで繰り返し、窓を全開にして換気しその日は作業終了。
翌日からの内装リフォーム開始時には、あれだけ強かった臭いも多少残っているかな?という程度。
あとはリフォーム業者さんが壁紙を張り替え、最後にリバースワックスをかけ終了。
全てが終わってみると、多分わからないと思うくらいの出来栄えでした。
まとめ/使用した製品
柔軟剤のほか、芳香剤や香り付き洗剤などの残り香にも、自分でできる方法ですので
お試しください。
いきなりお部屋全てをやるぞ!となると疲れてしまいますので、まずはトイレや洗面脱衣室など小さいスペースでテストしてみてはいかがでしょうか。
今回使用した粉石けん「リフレパウダー」、消臭ワックス「リバースワックス」とも、お試しするのに最適な少量パックもあります。
リバースワックス小型家具用セット(刷毛付き)|家具臭低減ワックス
もう少し量を使いたい場合はこちらをどうぞ。
最後に紹介したペットのケースのように、臭いが強い場合はリフレパウダーに工事用リバース溶液をプラスします。
工事用リバース溶液は業務用18リットル入りでオンラインショップでは販売していないのですが、個人の方の場合は多いかと思うので、もし必要な場合は小分け販売をしますのでお問い合わせいただければと思います。
【臭いに関するその他の記事はこちら】




