近年のペットブームにより臭いの問題が増加しており、専門業者様から「ペット臭いはどうしたら解決できますか?」との問い合わせが急増しております。
そこで、今回はペットがいるお部屋の臭い対策(壁や床の張替えができない場合)について説明します。
猫と犬を比較しますと、臭いは猫の方がきつい傾向で、多頭飼いの場合はさらにその数倍の臭いがあります。
また、飼育年数により臭いはさらに増加傾向になります。
内装仕上げが壁紙クロス・フローリングの場合
既存クロスを剥がさず張ったままで出来る対策
15リットルくらいの容量のバケツに水を入れ(10リットル程度)、そこに弊社の粉石けん「リフレパウダー」を5~10g入れてよく溶かします。
※以後の文中では、上記のように粉石けんリフレパウダーを溶かした水を「リフレパウダー希釈水」と表記します。
リフレパウダー希釈水に浸したタオルを固く絞り、下記の場所を拭き掃除します。
- 床面、クロスの表面、物入
- 天井やクロス以外の仕上げの壁面なども均一に。
- クローゼット内部、キッチン内部や備え付けの収納などは全て内部・外部を拭いてください。
- カバー付きの照明器具は、カバーを外して内部・外部とも拭いてください。
クロス面は、拭き掃除乾燥後、また新しくリフレパウダー希釈水を作り、そこに浸したスポンジを柔らかく絞って(水が垂れないギリギリ程度)再度壁面全体を塗る感じで拭き掃除をし、その後自然乾燥させます。
床フローリングで出来る対策
リフレパウダー希釈水で、フローリング面と巾木部分を2回程度拭き掃除します。
乾燥後、フローリングと巾木の入隅(下記図1の赤色部分)をクロス内装用の透明色コーキングで隙間がない様にコーキングをし、隙間を完全にふさぎます(図1参照)。
建物に染みついたペットの臭いがこの隙間から上がってくるので、コーキングでふさぎシャットアウトする意味があります。
乾燥後、リバースワックスを2回塗布します。
※リバースワックスは化学物質低減に加えて消臭効果もある表面仕上げ用ワックスです。
1回目の塗布時はフローリングの接合部にもよく浸透させながら塗布し、乾燥後に2回目の塗布を行います。
今回は壁・床の張替えができない場合のペット臭対策について書きましたが、この続きとして、次回以降は下記の内容を書く予定です。
- 持ち家やマンションなどの自己所有の場合の対応
- 壁紙や床を張り替える場合