先日、前職の会社(株式会社ウィザップ)が主催するセミナーに行ってきました。
ウィザップでは年に1~2回こういったセミナーを開催していますが、私が参加したのは3年前のものが最後なので、久しぶりの参加でした。
3年前のセミナーのレポートはこちら↓
今回のセミナーは、ウィザップのコンサルタントを務める坪井秀樹さんと、ウィザップの4人の社員さんによる講演。
久しぶりの参加ということで、勉強気分が半分、お世話になった皆さんに会える同窓会気分が半分(笑)で、参加する前からワクワク。
5時間という長丁場にもかかわらず、それを忘れてしまうくらい内容の濃い、刺激的なセミナーでした。
今日はそこで学んできたこと、気づいたことを書き留めてみたいと思います。
かなりの長文です(笑)
なので「全部なんて読んでられない!」という方は下記の目次を押してみてください。
該当箇所にジャンプします。
ちなみに、セミナーと聞くと、一般的には会議室でピシッと机を並べて受講するというイメージではないでしょうか。
ところが今回は違いました。
なんと、結婚式の二次会や色んなパーティーでも使われるという有名なイタリア料理店「ジョイアミーア」!
昨年先輩の結婚式二次会で訪れたのですが、大変オシャレな会場です。
こんな場所でやるだけでも驚きなのですが、更になんと各テーブルにお菓子が準備されていたり、スターバックスのコーヒー(「ポットサービス」というそうです)が飲み放題だったのです!
オシャレな会場+スターバックスのコーヒー・お菓子という組み合わせのおかげでリラックスして聞くことができ、内容も頭に入ってきやすかったです。
「セミナー=会議室でやるもの、堅苦しいもの」というイメージでしたが、固定観念を取り払って自由にやってみるのも良いですね。
川上から川下までを経験し知り尽くしたからこその圧倒的な説得力・坪井秀樹さん
オープニングは坪井秀樹さん。
大手アパレル就職→5年で家業継承→10年で廃業→リサイクルショップ立ち上げ→10年で株式上場→1カ月で退任→現在は「代表取締役無職」と名乗りながら、各企業のコンサルをしたり、ご自身の経験をブログやセミナーなどで発信されています。
あなたの経歴に価値が宿る
価格・サービスが同じなら、人は関係性が深い方から買う。だからこそあなた個人のことを発信するのが大切。
とはいっても「私のことなんて発信しても大して面白くもないし…」と考える人は多いはず。
私もいまだにそう思うことが多々あります。
しかし坪井さんは優しく語りかけてくれました。
あなたしか経験していないことがある。そこに人は興味を持つんです。
そして受講者にこんな課題を出しました。
これまでの経歴を全て書き出して、そのときの気持ちや気づいたことを一緒に書いてみてください。
そしてそれを他の人とシェアしてみてください。
自分と他の人とでこんなにも違う人生なのかと気づくはずです。できれば自分が書いたことに対して相手の方に「何で?」と聞いてもらってください。なぜあの時そうしたのか等、自分のことが明確になります。
この課題は、別のセミナーで実際に参加者にやってもらったらとても盛り上がって、予定時間を大幅にオーバーしてしまったということで(笑)、今回は各自への宿題ということになりました。
「あなたに会いたくてセミナーに来ました」という人が続出!SNSとブログでたくさんのファン・未来のお客様と繋がった・ソミヤミホさん
坪井さんに続いて登壇したのは、パンフなどの印刷物やwebサイトの企画編集、取材・インタビュー、ライターの仕事をしているソミヤさん。
主にFacebookとブログでの発信についての講演でした。
ソミヤさんは弊社のパンフレット・Web制作でも大変お世話になっています。
元々はスマホもSNSも得意じゃなかったけど、今ではSNSを活用してたくさんのお友達ができていたり、SNSつながりで仕事もいただけるようになったそう!
無理のない発信がファンをつくる
発信がラクになったころ、あるサイクルができていることに気づいたと言います。
- 自分らしさ
- 日常
- 気づき(News)
これらを入れた「無理のない発信」をすることで楽しみにしてくれる人がどんどん増え、良いサイクルがまわっていったそう。
これだけでもどんな投稿をすればいいのか参考になりますが、さらに良かったのがこちら↓
ソミヤさんのFacebook投稿パターン
- ブログシェア系
- アート系
- つぶやき系
- 面白ネタ系
- 猫系
- 子ども系
- お仕事系
これらの投稿パターンをバランスよく投稿しているそうです。
どれかひとつに偏りすぎてもいけないので、時々自分のタイムラインを見返してバランスを見てみることも大切とのこと。
何を投稿しようかな~っていつも迷ってましたが、これを聞いたら「自分にも投稿できることって意外とたくさんあるじゃん!」って思えました。
自分の投稿パターンを決めるときには、
- 見た人にどう思ってもらいたいのか
- 投稿に対する反応から「自分にはどんな投稿が合っているのか」「ファンは自分にどんな投稿を求めているのか」という傾向
を整理すると決めやすくなります。
1か月に何と1万回もアクセスを集める、ウィザップNo.1のパワーブロガー!五十嵐創さん
ブログを書くときには徹底的に「設計」する
続いての講師はWebディレクター・五十嵐さん。
大学で建築を学んでいた五十嵐さん、ブログを書くときは「相手が知りたいであろうこと」を徹底的に考えて設計するそう。
Aというお店のラーメンが美味しかったから紹介したいなと思って記事を書くとすると、
- お店の名前
- おススメのラーメンは何か
- お店がある場所
- どんな外観か
- お店の雰囲気はどんな感じか
- 店に入ったらウェイティングシートに名前を書くのか、店員さんに呼ばれるまで待つのか
などなど、それを読んで食べてみたいと思った人が、店に行ってラーメンを食べるまで何の迷いもなく行動できるような内容を網羅するようにしているそうです。
五十嵐さんのお店紹介の記事はとても参考になるので、ぜひ読んでみてください。
退職されたようで、残念ながら現在記事は閲覧できなくなっています。
記事自体は読めなくなりましたが、タイトルの付け方も勉強になるので、下記に当時のタイトルを残しておきます。
- 【スターバックスコーヒー】新潟市女池上山に開店したスタバ の雰囲気が良い感じ
- 【 鈴木鮮魚店 】新潟で新鮮な海鮮丼が納得価格で食べられるオススメ店【 コスパ最強 】
- 麺者 風天 で 辛つけめん 食べてきたぞ!【新潟市 江南区 旭】
- 【旨い 餃子 居酒屋】ぎょうざ家 県庁前店 に行ってきた【新潟市 中央区 出来島 3号店 】
自らの「好き」が仕事に結びついた!発信し続けて夢を実現した若手のホープ・古川海斗さん
続いては入社3年目の営業、古川さん。
大のアニメ好きなのですが、「好きなアニメと自分の仕事とをどうにか組み合わせられないか」と試行錯誤した結果、なんとアニメに関する仕事がいただけたというのです!
夢だったこと、信じられないことが次々と起こっているそう。
すごいですよね。
そんな古川さんがどうやって夢を叶えたのかというと、ポイントは3つ。
「大事なことはすべてアニメが教えてくれました」と、アニメの名セリフと共に教えてくれました。
1.夢はでっかく口に出す!
海賊王に俺はなる!
(モンキー・D・ルフィ/ワンピース)
自分自身で「夢(ミッション)」を口に出しましょう。
- 共感する人、応援する人が増え仲間が出来はじめる。(お誘いが来る)
- 自分は何をすべきなのか、何のためにやっているのかを見失うことがない。
- 自分自身に暗示をかける事ができる(ラブライブの仕事絶対する!)
2.上手く言いくるめる!
無理をとおして、道理を蹴っ飛ばすんだよ!
(カミナ/天元突破グレンラガン)
自分の好きな事を会社に納得させる事が「無理」と思わない。
- 世間の流行、会社が求めている事をしっかり把握する。
- 求められている事に「好きな事」がどうやって関われるかを考える。
- 壁となる部分を諦めずに1つ1つ壊して上手く会社を納得させる。→現状維持しないで積極的に困難な事を打開していく勇気を持つこと
3.やりたい!ではなくやる!
ねだるな、勝ち取れ!さすれば与えられん!
(レントン・サーストン/交響詩篇エウレカセブン)
自分の好きを仕事に組み合わせていくには、ねだってばかりではいけない。
- 自ら考え行動する。
- 待ちの姿勢はダメ。
- 「やりたいな」ではない「やるんです」。できます!
Webサイト制作依頼が半年待ち!?制作依頼が止まらない!Webマスター・海津哲史さん
ウィザップ講師陣のトリを務めたのは、Web制作チームを率いるWebマスター、ニックネーム「ハカセ」こと海津さん。
海津さんにはウィザップで働いていたときも大変お世話になりましたし、今でも良くしていただいています。
SNSではWebやブログ等について発信されており、いつも見て勉強させていただいてます。
スマホファーストで考える
Webサイトを見るとき、パソコンよりもスマートフォンで見るという人が圧倒的に増えてきているので、せっかくサイトを訪れて見てくれる人のストレスをなくすのが重要。
何もしなければ「見てもらえない」が続く
伝えなければ、(あなたの商品・サービスは)存在しないのと同じ
同じモノを買うなら「関係性」の深い方から買いたい
(だから)SNSを使おう!
- お客さんとコミュニケーションし、ゆるやかな関係性を築く
- ブログも紹介(※誘導のみはダメ、目的は交流すること)
ブログをやっていて、それをSNSでシェアしている人も多いかと思いますが、ブログシェアばかりになると「これでいいのかな」と悩むこともありますよね。
ブログをSNSにシェアするとき、「ブログを見に来てもらおう」という投稿じゃなくて、「ブログをネタにSNS内でコミュニケーションをとる」ことを意図すれば、ブログシェアが続いたって良いと思います。
ブログシェアをしても反応がなかったりする場合はこの視点が欠けているのかも、そんな風に気づかせてもらいました。
制作依頼が続く理由とは
- 好きな相手のことをよく知る、理解する、会いに行く
- ただ純粋に相手の喜ぶことをする
→技術(1ピクセルにこだわれる)+関係性(コミュニケーション)
海津さんは1ピクセルという細部にまでこだわったサイト作りに定評があります。
しかし、依頼が続くのは「技術が高いから」という理由だけではないと言います。
スライド中の1.と2.がどういうことか、これについては、海津さんにWebサイト・ブログ制作を依頼した短パン社長こと奥ノ谷圭祐さんが書かれたブログ記事が分かりやすいので、ちょっと長いですが引用します。
彼にサイトの制作をお願いした時、ボクが言ったのは・・・。
「 チョーカッコいいサイトにしてね。」ってだけ(笑)
その間、打ち合わせは1回。
しかもこないだツヴォイさんとやったガタニイのセミナーの次の日。たまたま時間も空いてたので、ほんの1、2時間やっただけ。
その時に初めて制作途中のものを見たんですが・・・。
もうそれが想像を超える仕上がりで、「 サイコー!これでいこう!以上!」みたいな感じでした。ボクらしさが出てるでしょう。そしてちゃんとボクのファン、ボクのお友達、そしてボクのお客さまに届くように仕上げてくれました。もう言う事ないですよね。
今年は2回くらい会えてるものの、お互い離れてるので、全然会えませんでした。でもSNSでつながってるし、彼はボクの事をよく見てくれてる。もしかしたら一番のファンじゃないか?ってくらい。(笑)
以前のブログも彼が作ってくれたワケじゃないのに、ブログでリンク切れや、誤字脱字を指摘してくれてたし、エラーの原因や写真の事とかもスグにアドバイスをくれたりしました。しかもそれが全然おせっかいに感じないように、距離感を大事に取って、心地よく教えてくれる。
仕事ってこうじゃないといけないよね。
もうこの時点でボクは決めてたんです。あ。いつか彼に頼みたいな。ってね。
ボクの販促物(DM)等を作ってくれてる土井さんもそうですけど、今じゃ100言った事が120に返ってくる。それもお互いが話し合い、伝え続けてこそだと思っています。
ハカセも同様。
10しか言ってないのに、ボクが何を思って、何をやりたいかを感じ取り、100点満点以上のモノが返ってくる。
こういう人に仕事をお願いしたい。これ、至極当然。
SNSでの発信は、クラスメイトへの挨拶のようなもの
最後は再び坪井さん。
このブロックでお話しされたことだったか、オープニングでお話しされたことだったかは定かではないのですが、今回のセミナーで一番ナルホド!と思ったことを書き留めて終わりたいと思います。
精一杯記憶を辿って書きますが、坪井さんの言葉通りではないですし、もし意味が違っていたらすみません。
なぜSNSで発信すると良いのか、その理由を学校生活に例えてお話しされました。
そんなに仲良くないクラスメイトでも、そいつから挨拶されたらそいつのこと意識するようになるじゃん?
わざわざ「髪型変えたね!似合ってるね!」とかは言いに行かないにしても、「髪型変えたんだな」とか「今日は休みか」とか、意識の中にそいつが存在するようになるじゃん。
で、いつも大人しいそいつが体育祭でめっちゃ足が速いことが分かったりしたらヒーローになるじゃん?
文化祭で突然ギターかき鳴らしたりして人気者になったり。
ただ挨拶を交わすぐらいの関係性だったけど、そういうふとしたキッカケでそいつのこと好きになったりするじゃん。
SNSでの発信ってそういう可能性を秘めてるんだよね。
で、発信は無料で出来るわけじゃん。
こういう可能性を秘めてるのに、無料でできるのに、やらない手はないよね。
思いついたら発信。その価値は自分じゃない、相手が決めるんです。
自分なりの解釈なのですが、
- 「挨拶する」=「発信する」ってこと
- 「髪型変えたね、似合ってるね!」と反応する=Facebookの「いいね!」やコメント、Twitterのリツイート・「いいね」
ということだと思います。
体育祭や文化祭での出来事のように、いつ・どんな発信が好きになってもらえるキッカケになるか分からない、どんな発信でもそういう可能性を秘めている。
けど、挨拶をしていなかったら=発信していなかったら、いることを意識されなくて(忘れられて)、そしたら体育祭や文化祭みたいなことは起こらない。
だから挨拶する(発信する)って大切。
もしかしたら私の理解違いで坪井さんの言葉・意図とは異なるかもしれませんが、こう捉えたらすごく腑に落ちたのです。
皆さんのお話の一つ一つがたくさんの気づき、ヒントをくれました。
実際にご自身で実践して得られた体験談はとても説得力がありました。
ここまでで何と6157文字(笑)
いくつかの記事に分けようかと思ったんですが、これは一気に書きたいと思って1つの記事にしました。
またいつか自分が迷ったときにいつでも振り返れるように、参加していない会社の人たちにも伝えられるように。
かなりの長文でしたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
今日は以上です。
それでは。
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