先週金曜日、2日間にわたる展示会「にいがたBIZ EXPO2019」が終了しました。
今年はもうこれ以上展示会に出る予定はありませんが、またいつかに出展するときに備えて、今回のビズエキスポに際して準備・取り組んだことを記録しておきます。
出展の目的を決める
まず、展示会に出展する目的は何か?から考えました。
一般的に展示会に出る目的としては「商品(サービス)を売りたい」「商品(サービス)・会社をPRして知名度を上げたい」「協力会社を見つけたい」といったものがあると思います。
今回の出展内容である抗酸化陶板浴は商品ではなくサービスですが、まだ知名度も低いためその場で商談成立することは考えにくかったのです。
そこで、目的を「抗酸化陶板浴という温浴施設が存在する」ことを知ってもらう、と定めました。
目的設定にあたって(だけではなく準備全般について)参考にさせてもらったのが、ウィザップさんのブログ記事です↓
彼女がコッソリ入手した例の内部資料によると、来場者のほとんどが「出展者からの招待によって来た人」であり、役職は「経営者・幹部」が1番多く、しかも来場者の目的は「商談ではなく情報収集である」ということが分かったので、その場での商談成立は目的とせず、とにかく「ウィザップを知ってもらうこと」を目的に、その手段として「名刺交換すること→FB・Twitterでお友達になること→ブログを見てもらうこと」を目標に設定していました。
(出典:【新潟ビズエキスポ2016/出展ブース/デザイン】いい会議は「同じ方向を向いた積極的な参加者」と「適材適所な役割分担」で出来ている、と思った話。)
※元記事が削除されていました(2020年4月13日確認)
何を伝えるか(テーマ、コンテンツ)を決める
目的が決まり、次は「何を伝えるか?」を決めました。
来場者にとっては陶板浴なんて全くの初耳です。
ですので「陶板浴とはそもそも何ぞや?」から始めて順序立てて伝える必要がありました。
テーマ
- 「陶板浴はポカポカ気持ち良いですよ」
- 「エステや整体などとも相性が良いですよ」
コンテンツ
「陶板浴はひと言でいうなら低温・低湿度のサウナで、息苦しさを感じずゆったり温まりリラックスできる温浴空間です。様々な場面でご利用いただいています。」
- 全国の営業店舗
- 家庭に作る個人用陶板浴
- 異業種コラボ(カイロ・整体・旅館への導入、福利厚生施設としての活用等)
- お客様の声
- 工事不要、従来よりも手軽に体験できる、開発中の製品
以前作成した陶板浴のパンフレットに沿ってこれらをお伝えすることにしました。
上記記事を書いたときとは一部内容が変更になっていますが(施設情報等)大きな構成は変わっていません。
このパンフレットを作る際は
- 新人さん(要は慣れていない人)でもこれがあればひと通り説明できる
- お客さんに説明するときに、個々人のトーク力に委ねるのではなく、誰でも同じように伝えられる
ことを意識したため、これが今回の出展でもそのまま使えました。
しかし、何せ初めて見聞きするものなので、いくら情報が充実していてもそれだけでは不十分で、体験を伴うのが必要だと感じ、実際に体験してもらえるようにしました。
それが、実際に営業している陶板浴店への誘導です。
弊社の近くに実店舗「陶板浴にいつ」があるということ、そしてそこへの来店を促すために展示会来訪者限定の特典があることをお伝えしました。
どう伝えるか(配布するチラシ類、ブースの装飾など)を決める
伝えたいことが決まったら、次はそれらをどうやって伝えるか。
チラシなのかポスターなのか、映像なのか等を決めました。
私たちが用意したのは下記のものたち。
- 以前作成した陶板浴パンフレット
上記コンテンツ1~3が網羅してあり、これを柱にしました。 - お客様の声チラシ
実際に陶板浴を利用・導入しているお客様の感想を集めたもの。 - お客様の声ポスター
「お客様の声チラシ」からいくつかの事例を抜粋してA1サイズにしたもの。 - 展示会来訪者限定の「陶板浴にいつ」優待利用チケット
お店に許可を取ったうえで作成。 - 陶板浴にいつパンフレット
優待利用チケットとセットで配布。 - タペストリー
ブース壁面に貼る大型のポスターのようなもの。
陶板浴の文字と利用風景写真が入っています。 - 開発中の製品展示
工事要らずで従来より手軽に体験できる開発中製品の試作品を展示し、簡易的に陶板浴を体験してもらえるようにしました。 - スタンドバナー2種
特殊な不織布に印刷し自立型スタンドに取り付ける簡易看板。ブース入り口に飾って来場者の目を引くのが目的です。「陶板浴で温活」「陶板浴の体験できます」という内容のスタンドバナーにしました。「陶板浴で温活」は「温活」という比較的知られた言葉と「陶板浴」を組み合わせることで、遠目でも何となくどんなものか掴みやすくする狙いでした。 - ブースでお伝えしていることをそのまま書いたブログ記事への誘導QRコード
「ブースでお伝えしていることをそのまま書いたブログ記事への誘導QRコード」は、ウィザップさんが過去の展示会で実践したものを参考にさせていただきました。
遠方でお越し頂けない方、「通りかかったけどゆっくり見られなかった…」という方もいらっしゃると思いますので、ここでウィザップブースの全容を簡単にご案内いたします。
題して…
ウィザップブース
バーチャル訪問~♪(出典:Twitter/Facebook/ブログ/キャラクター/ARのビジネス利用…情報発信って何すればいいの?〜【動画あり】にいがたBIZ EXPO 2016ウィザップブースへようこそ!〜)
※元記事が削除されていました(2020年4月13日確認)
バーチャル訪問ってアイデアが面白くて真似したくなったので、著者の方に許可申請。
快く承諾していただいたので、同じ形式のブログを書き、そこに誘導するQRコードを載せたPOPを作ってブース入り口に貼りました。
こうして出来上がったブースがこちらです。
両サイドの緑色とピンク色のスタンドバナーが良い仕事しています。
スペースの都合上、緑色のスタンドバナーは自立型スタンドに取り付けると通路にはみ出してしまうため、仕方なく貼り付けで対応。
初めて作りましたが、これがあるのとないのでは見栄えが段違い。
これから初めて展示会に出るという方は、ぜひスタンドバナー(「バナースタンド」と呼ぶ場合もあります)を作るのをおすすめします。
展示会に出ることを事前に発信する(事前・当日)
弊社のFacebookページ、私個人のFacebook・Twitterで展示会に出る旨の投稿をしました。
明日から2日間出展するにいがたBIZEXPOの設営に行ってきました!出展・装飾慣れしてる企業さんが多くてどれも目を引くものばかり。
私たちは50番のブースでポカポカ暖かい温浴ルーム「陶板浴(とうばんよく)」を展示してますのでぜひ体験してみてください(^^)#にいがたBIZEXPO #にいがたBIZEXPO2019 pic.twitter.com/GT22ehoRKS— 熊木勇太@空気をきれいにする建築資材会社Web担当 (@kumayta) September 25, 2019
展示会のパンフレットやウェブサイトの出展企業一覧には掲載されていますが、それだけではもったいない。
せっかく出るなら、出ますよ!来てください!と発信する。
こうすることで、弊社に興味を持ってくれる方やお付き合いのある会社、さらには私個人と親交のある方も足を運んでくれる可能性が出てきます。
会社のFacebookページは私が運営しているので、個人のFacebook投稿と内容が同じになってしまうんですが、細かい表現などで変化を付けるようにしています。
さらに、私たちは今回使わなかったのですが、実行委員会から送られてくる招待状を活用するとなお良かったなと思います。
展示会当日のトークの台本(トークスクリプト)を用意する
私はこういった展示会への参加に慣れていないため、何を話せばいいんだろう?ちゃんと伝えられるだろうか?と不安からくる緊張に襲われていました。
好きな言葉に「不安がなくなることはない、不安を上回る自信をつけるしかない」というものがあります。
自信をつけるのに手っ取り早いのは場数を踏み経験を積むことだと思いますが、現段階では経験が少ないのです。
では今の環境でどうすればいいかというと、事前準備を綿密にやるしかないんですよね。
経験が足りないなら、自信を持てるほどの準備をすることで不安を上回る。
- 何を話せばいいんだろう
→伝えたいことは決まっているんだから、それを整理する - ちゃんと伝えられるだろうか
→伝わりやすいように順番を考え、支離滅裂にならないよう論理的に繋がりをきちっとする
これで解決できるはず。
また、展示会出展にあたって色々とコツなどを検索していたところ、「整理されてない、話のゴールが分からない(どう行動して欲しいのか等)トークを聞くのは苦痛なので、出展者側はきちんとトークスクリプト台本を用意すべき」という、展示会を見て回る側のご意見を発見。
確かに、話の流れがあっちに行ったりこっちに行ったり整理されていない、「要は何を伝えたいのか?」が分からない、ただ長いだけのトークは聞いていても面白くないし疲れます。
そこで、どういった順番で何を伝えていくかのストーリーを考えトークスクリプトを作成しました。
忘れてしまわないよう記録しておきたい、せっかくなら社内全員で共有したいと思いブログ記事に。
この記事は、ウィザップさんを真似した「ブースでお伝えしていることをそのまま書いたブログ記事」と同じもの。
1つの記事に、ブースのバーチャル訪問とトークスクリプトという2つの役割を持たせました。
当日、残念ながらQRコードは誰も読み込まれず・・・
2日目に会場に行った際、弊社代表から「これ(QRコードを載せたPOP)誰も見てないから外すぞ」と戦力外通告を受け、空いたスペースには別のPOPが置かれました(笑)
バーチャル訪問の役割はほとんど果たせませんでしたが、1つのチャレンジとしては良かったですし、自分達が伝えたいことの整理&トークスクリプトとしての役割は十分果たしたので後悔はありません。
こんな感じで2019年の展示会「にいがたBIZ EXPO2019」に向けて準備していました。
また別の展示会に出ることがあれば、そのときにやったことなどを書き加えて更新したいと思います。