先日、久しぶりに会社の販促物を作りました。
作ったのは社長の名刺。
新たに作った社長の名刺が納品。最近は大勢の方と交換する機会が増えたそうで、そこで弊社事業を分かりやすく伝えて、かつ社長自身(個)を伝えるために、思い切って三つ折りにして内容もリニューアルしました。用紙を薄くすれば名刺入れに入れても厚さは気にならないと思います。三つ折りおすすめ。
— 熊木勇太/小さな会社の販促物制作・Webサイト担当者 (@kuma_42) June 13, 2017
せっかくなので今日はその名刺が出来るまでの過程を書こうと思います。
これまで使っていた名刺
いわゆる普通の名刺
一番はじめに使っていたのは、普通の名刺サイズ(縦55mm×横91mm)の片面印刷で、社名・役職・氏名・住所等だけが書かれたごくごく一般的なものでした。
今はインターネットがありますから、前もってお会いすることが分かっていれば検索してお相手の会社がどういった事業をしているのか分かりますが、名刺交換は必ずしもそういったシチュエーションだけとは限りません。
たまたまお会いした、というように、事前準備なしで名刺交換をすることも多々あります。
そういう場合、名刺は
- 「何をしている会社なのか」
- 「どんな人なのか」
を相手に伝えるという役割を担います。
ただ、それを伝えるための情報は、当時の名刺には社名と役職ぐらいしか載っていませんでした。
「~印刷」「~自動車」など、どんな業種なのか一目瞭然な会社は良いですが、弊社の社名は「リバースジャパン」、社名から業務内容を想像するのはほぼ不可能です。
直接お話しする時間が取れればそこでお伝えすることができますが、名刺交換だけをした場合など、あまり話せなかったりすると、後日名刺だけを見返したときにも「何の会社だったけな?」と思い出してもらえません。
二つ折り名刺
次に作ったのは二つ折りの名刺。
折りたたんだ状態だと普通の名刺と同じサイズですが、開くと縦110mm×横91mmになります。
工夫したのは次の4点。
- 社名等の基本情報を載せる面に、どんな会社かを一言で表すキャッチコピーを入れる
- 基本情報とともに社長の写真を載せる
- 開いた面に、読み物風に会社の紹介を入れる
- 裏面(一番最後に読むであろう面)に、社長の自己紹介を入れる
一言で表すキャッチコピーはとにかく考えるのが大変で、全員で何度も考えた結果、
室内空気環境を良くすることに取り組む会社です
になりました。
3つほど事業内容がありますが、柱になるのは「化学物質を低減してきれいな空気を作る建築資材の製造」です。
それを端的に表そうとした結果、このフレーズになりました。
顔写真を入れたのは、交換をした相手が後で見返したときに思い出してもらいやすくするためです。
名前は憶えているけど、どんな顔だったかな…と忘れてしまった経験はありませんか?
そうしたときに名前とセットで写真が載っていれば思い出しやすくなりますよね。
読み物風の会社紹介はこんな感じ↓。
読む人の目がとまるように、見出しを疑問文に。
中面はその後少し内容を変えました。
スマホ対応していないため、サイトへのQRコードは削除。
代わりにスタッフブログ、Facebookページへ誘導するQRコードを配置しました。
裏面(一番最後に読むであろう面)には、社長の自己紹介ということで、
- 誕生日
- 出身地
- 趣味
- 経歴
を載せました。
これは会社だけでなく個人にも興味を持っていただけるようにするためです。
出身地や趣味、経歴が載っているとお話をするときの話題にもなりますよね。
この二つ折り名刺にしてから、少しずつではありますが、どんな会社かが理解されやすくなってきました。
2年ほど前に作成して、マイナーチェンジをしながらつい最近まで使っていました。
ちなみに、上司や私の名刺もこの二つ折り名刺です。
新しく作った三つ折り名刺の構成
(続き)三つ折りなので6面ありますが、①面には基本情報+簡単な会社のコピー、②面は個を絡めて会社設立までのストーリーを、③~⑤面は事業内容紹介(ちょうど3事業なので)、⑥面は趣味などパーソナルな情報を。②のストーリーを入れることで全体の説明がグッと繋がりやすくなった気がします。
— 小さな会社の販促&Web担当 熊木 勇太 (@kuma_42) 2017年6月13日
作ったのは横開きなので、サイズは縦が55mm、横(展開したとき)は271mm。
普通の名刺を横に3枚つなげた大きさです。
①面は折ったときに一番上にくる面です。
②面は①面をめくったときに出てくる面(③面も見えますが、そちらではなく右側の面です)で、③~⑤面は展開したときの見開きの面です。
⑥面は折ったときに①面の裏となる面。
①面:基本情報+簡単な会社のコピー
この面は前述の二つ折り名刺のときからほぼ変わっていません。
社名等の基本情報から、社長の顔写真、「室内空気環境を良くすることに取り組む会社です」という簡単なキャッチコピーを載せています。
②面:個を絡めた会社設立までのストーリー
今回新たに工夫したのがこの面。
企業のウェブサイトでいうと「沿革」にあたりますかね。
こんな感じです↓
社名からどんな会社か想像しにくい、かつ色々な事業をやっているので、これまでは人に説明するときにどう言ったらいいか悩むことも多かったのですが、このストーリーを入れたことで説明がしやすくなりました。
事業の紹介に入る前にこういう面を入れて、会社の想いであったり成り立ちであったり、その会社の物語を入れるとその後が読みやすくなる気がします。
③~⑤面:事業内容紹介
弊社の事業内容は大きく分けると3事業なので、それぞれに簡単な見出しを付けて記載しました。
私はついつい長い文章を書いてしまうので、回りくどい言い方や意味の重複等に気を付け、文章がダラダラと長くならないよう気を付けました。
ほかにも、
- 写真や図などは積極的に入れ、キャプションなどで必ずその写真等の説明を付ける
- 余白を作ることを怖がらない。
といったことを意識しました。
⑥面:趣味などパーソナルな情報
誕生日、出身地、趣味はそのままですが、経歴は②面の内容に盛り込んだので、この面からは省きました。
経歴を削除して空いたスペースには、実際の仕事風景や趣味に関する写真を配置。
文字だけよりもイメージがしやすくなるといいなと思って入れてみました。
こうして社長の名刺は完成しました。
先日、さっそく名刺交換をする機会があったそうですが、受け取っていただいた相手の方には「分かりやすいね」と言っていただけるなど、おおむね好評だった様子。
弊社のことをクド過ぎず簡潔に伝えることができたようでホッとひと安心です。
名刺に限らず、販促物は完成がゴールじゃないです。
使ってくれた人、受け取った人に伝わって・響いてこそ本当のゴール。
発信側・作り手側の自己満足で終わってしまわないよう、その点に気を付けていきたいです。
かなり長くなってしまいましたが、今日はこのへんで。
それでは。
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▽私はこんな会社で働いています▽
きれいな空気の住まいづくりをお手伝い
株式会社リバースジャパン
化学物質を低減する塗り壁材を初めとした、
シックハウス症候群や化学物質過敏症対策の
資材を製造している会社です。
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技術的なことを中心に発信しています。
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