こんにちは、リバースジャパンのブログ担当・熊木勇太です。
今週末12月3日(土)から5日(月)にかけて、我が家の見学会が開かれます。
建てるにあたり、リバースコートをはじめリバース工法の施工をしました。
今日はその現場を例に、リバース工法ではどんな施工をするのかということをご紹介していきたいと思います。
構造材・下地材への施工
柱等の木材・合板への噴霧作業
柱等の木材や合板に、化学物質低減効果のある噴霧液を吹き付け、合板の接着剤等から出る臭いを低減します。
このときが化学物質が最もよく出てくるので臭いがします。
床材張り付け前の下地合板にリバースコートを塗布
フローリングを張る前に、下地の合板に「リバースコート」を塗りました。
内装仕上げでの施工
リバースコート仕上げ
お部屋の内装を、壁紙を張らずにリバースコートを複数回塗って仕上げることで、化学物質の低減・消臭・調湿というリバースコートの特長を最大限発揮することができます。
手順1:塗装用下地クロス張り
リバースコートだけを塗って仕上げた場合は壁面が平坦な印象になります。
壁に柄を付けたい場合は、塗装用下地クロスというものを張ってから塗ることで、様々な模様を付けることができます。
今回の現場では塗装用下地クロスを張ってからリバースコートを塗りました。
手順2:リバースコート塗り
下地の準備ができたら、いよいよリバースコートを塗ります。
リバースコートの施工については、弊社ウェブサイトの資料ダウンロードページにあるリバース工法施工マニュアル(リバース工法資材施工要領書)、または弊社代表のブログ記事も参考になさってください。
▼リバースコート仕上げの壁が汚れた場合の対処方法はこちら
塗装
使用する塗料に「塗料用リバース溶液」を混ぜて塗ることで、塗料特有の刺激臭を低減します。
混ぜた瞬間に臭いが消えるわけではなく、塗ってから効果を発揮します。
塗料は臭いが強いため、塗料用リバース溶液を混ぜても完全には臭いが消えないこともありますので、塗料自体もできるだけ臭いの少ないものを使用することがおすすめです。
ワックスがけ
化学物質の低減効果・消臭効果がある「リバースワックス」でフローリングにワックスをかけます。
最近はワックス不要タイプのフローリングも増えていますが、そのタイプだとワックスが密着せず剥離してしまうので、リバースワックスを使う際はワックスがけが可能なフローリングを選ぶのがポイントです。
ワックス応用編① キッチン裏面のベニヤ
表からは見えない部分ですが、こうした細かい部分にも施工することで、よりいっそう化学物質を低減することができます。
ワックス応用編② 家具・建具にも塗れます
リバースワックスはフローリング以外にも、家具や建具に塗ることができます。
もし臭いが気になる家具などがあれば、表面や裏側、引き出しの中などに塗ってみてください。臭いが軽減されます。
ハウスクリーニング
工事がすべて終わった後のハウスクリーニングは、「リフレパウダー」という粉石けんを溶かした水を使って行います。
その他の施工箇所
接着剤
フローリング等の床材用接着剤など、接着剤に「塗料用リバース溶液」を添加することで接着剤特有の臭いを低減します。
基礎コンクリート工事
生コンクリートに対して工事用リバース溶液を混入
コンクリート臭の低減、コンクリート強度向上などの効果があります。
コンクリート内部にリバースコート塗布
床下空気が循環する場合は、立ち上がり部分も含めてコンクリート内部にリバースコートを塗布することで調湿効果が得られます。
最後に
今回お伝えした内容は新築の場合の施工でしたが、リフォームの場合でも可能な施工があります。
- フローリングの再ワックスのときなどにリバースワックスを塗る
- 壁紙張り替えの際にリバースでん粉糊で張る
- 壁紙張り替えのタイミングで、壁紙をやめてリバースコートを塗って仕上げる
壁紙の状態によりますが、剥がしてから塗る方法と、剥がさずに上から塗る方法があります。
以上、新築の場合の施工とリフォームの場合の施工をご紹介しました。
弊社ウェブサイトの資料ダウンロードページ(下記)では、詳しい施工マニュアルがご覧いただけます。
資料ダウンロード→リバース工法施工マニュアル→リバース工法施工マニュアル(リバース工法資材施工要領書)とお進みください。
また、弊社代表ブログでは、化学物質を減らすためにできること、製品・施工に関する技術的なこと、「こんなときどうするの?」といったご質問への回答といった記事を随時更新しております。
これらをご参考にしていただければ幸いです。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。