我が家の壁・天井には、弊社の珪藻土仕上げ材「リバースコート」が塗ってあります。
リバースコートは基本色のホワイトとアイボリーの2色展開ですが、私はホワイトを選択。
スッキリ見えて良い感じです。
アイボリーは柔らかみのある仕上がりで、子供部屋などに合うと思います。
以前、遊びに来た友人からこんな質問を受けました。
珪藻土ってもし汚れちゃったらどうすればいいの?
私の周りでは一般的な壁紙(ビニールクロス)を採用した人が多く、そういった人から見ると珪藻土はメンテナンスが大変なイメージがあるようです。
確かに生活していると汚れは避けられません。
我が家を例に、リバースコートを塗って仕上げた壁が汚れた場合の対処方法をご紹介したいと思います。
我が家の壁の汚れのタイプ
我が家の壁の汚れには3種類のタイプがありました。
- 子供の落書き
- カバンの擦り跡
- 調味料の飛び跳ね
対処方法1:消しゴムでこする
「1.子供の落書き」「2.カバンの擦り跡」は消しゴムで消えました。
その様子を写真に撮りましたのでご覧ください。
子供の落書き汚れ
マスキングテープで囲った部分を見ていただくと、色鉛筆?クレヨン?で何かを描いた跡が…。
うちの子供がいつの間にか描いたのでしょうか。
こんな感じのものがリビングの壁のいたるところにあります。
成長を感じられるので消すのも一瞬ためらいますが…やっちゃいましょう!
カバンの擦り跡
私は毎日仕事から帰宅すると、通勤に使っているカバンをクローゼット内の棚に片付けています。
このカバンが当たっている壁はこんな風に汚れています。
(クローゼット内は暗いので懐中電灯で照らしながら撮影)
こちらも落書き汚れと同じように消しゴムでゴシゴシ。
消しカスが落ちるので、掃除機で吸い取ります。
補足:リバースコートの質感について
上記2つの例を見て「リビングの壁とクローゼット内の壁は同じリバースコート塗りなはずなのにどうして質感が違うんだろう?」と思った方向けに補足です。
気にならなかった人は飛ばして大丈夫です(笑)
リバースコートを塗った後の基本の質感は、前述のクローゼット内写真のような平坦な感じです。
しかし、塗装用下地クロスを使うと、リビングの壁の写真のように、一般的な壁紙を張ったときと同じような質感にもできます。
実際、私の友人は初めにリビングの壁を見たとき壁紙だと思っていたそうで、珪藻土なんだよと伝えると驚いていました。
塗装用下地クロスとは、色々な模様が付いている壁紙です。
その上から塗料などを塗ると、塗装でありながらもアクセント壁紙のような模様を楽しめます。
ちなみに塗装用下地クロスという呼び方は弊社で用いているだけで、メーカーによって塗装下地壁紙や塗装用クロスといった名前で販売されています。
有名なところで言うと「ルナファーザー」があります。
我が家では、リビングなど目に見える部分にはシンコール社の「塗装用クロス」を採用して意匠性を加え、クローゼットなどの目に見えない部分は基本の質感で仕上げています。
リンク先のウォールプロというカタログの中に記載があります。
対処方法2:紙ヤスリで削る(調味料の飛び跳ね)
先に述べた2種類の汚れとは異なり、調味料の飛び跳ねは消しゴムでこすってもビクともしませんでした。
そこで、家にあった紙ヤスリで削ってみることに。
ヤスリがけで削り取ると質感が変わるので、多少は目立ってしまいます。
また、今回はたまたま家にあった紙ヤスリを使いましたが、これから買う場合はなるべく目の細かいものを選ぶと作業がしやすいと思います。
▼紙ヤスリ(サンドペーパーともいいます)について
サンドペーパーの粗さやザラザラ具合の事を番手と呼び「#」と表記します。番手が40なら「#40」ということですね。番手は40〜2000まであって、数字が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かくなります。#40などは触ると痛いくらいザラザラです。
サンドペーパーは種類も様々ですが、表面の#番手、目の粗さで選ぶことが大切です。粗目#40~#100ではペンキをはがす作業や木材の荒化工に、中目#120~#240はサビやコゲの研磨に、細目#280~#800は塗装時の重ね塗り下地調整に、極細目#1000~は仕上がり重視の水研ぎに適しています。用途に合ったサンドペーパーを使って効率の良い作業をするようにして下さい。
出典:サンドペーパーの種類と選び方 【通販モノタロウ】
消しゴムでも紙ヤスリでもダメなら塗り直し
消しゴムでも紙ヤスリでも消えない場合の最終手段として、汚れた部分に塗り重ねて隠す方法があります。
この場合、一部分だけを塗り直すとそこだけ新しくなって目立ってしまうので、目立つのが嫌な場合は汚れのある面を全面塗り直すとよいです。
リバースコートの内容量は下記の2種類展開です。
- 約80m2塗れる通称レギュラーセット
- その半分の塗布面積(約40m2)のハーフセット
いずれも施工にあたっては珪藻土と専用の液体をよく撹拌する必要があります。
それに伴って大きめの容器と撹拌機を使いますが、なかなか個人のお客様で用意するのが難しいかと思います。
そのため塗り直す際は施工してもらった業者様に依頼されるのがおすすめです。
個人のお客様でも簡単に塗り直せる補修キットのようなものが作れないか、検討してみたいと思います。
以上、我が家での実験を例に、リバースコートを塗って仕上げた壁が汚れた場合の対処方法をお伝えしました。
参考になれば幸いです。