会社経営の基礎と仕組みをボードゲーム感覚で学べる会社ゲーム研修

3か月ぶりのブログです。

この3か月で変わったことがひとつありまして、ブログのURLが変わりました。

今までは「rebirth-jblog.com」だったんですが、「rebirth-j.com/blog」になりました。

「rebirth-jblog.com」は、自分でサーバーを借りてドメインを取得して、WordPressをインストールして…と一人で立ち上げたブログでしたが、今は自社サイトに引っ越しをした形です。

自社サイト「rebirth-j.com」内に「blog」という部屋(カテゴリー)を作ってもらって、そこで書いているイメージ。

何がメリットかというと、人の役に立つ記事を書けたときなど、アクセスが多くなると自社サイトの評価が上がるんですね。

「このサイトは検索する人の役に立つ内容を発信してるな、ふむふむ」とGoogleさんに思ってもらえて、表示順位が上位になります。

「rebirth-jblog.com」という別サイトのまま書くよりも、自社サイト内で書いて少しでも検索結果に貢献した方がいいよねってことで引っ越しました。

ちなみに弊社代表のブログも同様に自社サイト内に引っ越ししました。

弊社代表ブログの新URLはこちら→https://www.rebirth-j.com/column/

 

さて、ここから本題です。

先週の金曜日(5月25日)から土曜日(5月26日)にかけて、友人が勤める株式会社博進堂さん主催の研修に参加してきました。

複数の企業から参加者が集まる合同企業研修で、テーマは「リーダー候補社員のための、経営感覚を育てる会社ゲーム研修~会社経営の基礎と仕組みを学ぶ~」です。

友人から「こんな研修をやるんだけど、どう?」と声を掛けられたのがきっかけ。

私もそろそろ会社経営や数字について本気出して勉強しなきゃだよなとは前々から思っていて、色んな入門編のような書籍を探してはいました。

が、なかなか難しそうでとっつきにくく感じてしまい、結局何も行動できないまま時間が経っていました。

そこにいただいた今回の話。

いきなり難しい本を開いて活字と格闘するより、遊びながら感覚的に学べるならそちらの方が自分に合っているなと感じて参加を決意しました。

結論から言うと、非常に有意義な研修でした。

研修後は「前気になってたあの本を読んでみよう」と自然に思い立ち、本屋さんで2冊ほど経営・会計に関する書籍を購入。

…イラスト多め・漫画形式の超入門ですがね(笑)

それでも色んな本も読んでみよう、と重い腰を上げるキッカケを、やってみようという気持ちを後押ししてくれるような場でした。

参加して本当に良かった。

声を掛けてくれた友人に大感謝です。

会社への研修報告も兼ねて、今日はそんな会社ゲーム研修のことを紹介したいと思います。

 

会社ゲームとは?

会社ゲームとは、参加者一人一人が経営者の立場を体験するシミュレーションゲームです。会社経営と同じように採用、設備投資、仕入れ、販売などの行動ができ、他の参加者と市場の様子を見ながら意思決定をしていきます。各期末には決算も行い、自分の経営活動が数字として表れます。ゲームとはいえ、経営者になる体験から、普段の業務フローやコスト意識を見直すことができるプログラムです。

博進堂さんによる研修案内より抜粋

 

分かりやすく言うと、人生ゲームのようなボードゲーム形式で経営者の立場を疑似体験できるゲームです。

人生ゲームは「ゲームの中で就職や結婚など人生に関わるさまざまな出来事を疑似体験し、そこに繰り広げられる波瀾万丈なもう一つの人生に一喜一憂する」(タカラトミー公式サイトより引用)ものですが、その会社版といったところでしょうか。

 

市場盤

市場盤というボード。A~Fの市場から材料を仕入れたり売ったりします。画面奥、ピンク色の「状況変化カード」ではせっかく雇った社員が退職なんていうハプニングが起きることも。

 

会社盤

手元に置く会社盤。材料・仕掛品・在庫・手元現金・機械などの状況が一目で分かります。

 

製造業の経営者という設定で、自分のターンが来るごとに、社員の採用や製造ラインの機械購入、原材料の仕入れから生産、販売、広告などの意思決定を行い、行動します。

そうした流れの中で、経営の仕組みや会社にまつわる数字などの基礎を学ぶことができるのです。

 

選択早見表

自分のターンで選択できる手を一覧にしたもの。何をするにもお金はかかります。

 

4人1組でゲームを行い、全員のターンが終わると決算を行います。

社員への給与、製造ラインの維持費などの固定費、手元現金・材料・製品在庫・設備などの資本を計算して、利益は出たのか、税金はいくらになるのか等を記録します。

 

決算表

決算表。こんなに色んな項目が絡み合って成り立っているんですね。

 

1期が終わる(全員のターンが終わる)ごとに、その期の自己資本をグラフに記入し、その変遷を確認します。

1期=現実世界の1年という想定で、本来なら10期まで行うのですが、今回は時間的制約で5期までの実施でした。

 

期ごとの自己資本グラフ

自己資本の変遷グラフ。赤い矢印で指したのが私の成績です。

 

こうした疑似体験を通して、経営の基礎的な内容を学び、会社トップとの意思疎通や会社方針の理解・浸透を促進し、また、普段の業務フローやコスト意識を見直すことができるプログラムです。

 

振り返り(気づいたこと・学んだことなど)

ゲームの細かい内容は省きますが、得られた気づきは多かったです。

自分1人で振り返るだけでなく、他の参加者の振り返りも全員で共有するので、自分では気づけなかった新鮮なものも吸収することができます。

 

  • 社長はたくさんの数字と向き合い、知恵を振り絞って会社を良くしようと考えている
    社員の立場からは、社長が普段何をしているかは見えにくいけれど、色々なことを考えています。

 

  • 決算までの1年間、1つ1つの行動が単なるムダにならないよう意識する
    1期の中で自分のターン数は限られていて(1年は12か月しかない)、その限られた中で意思決定をしていかなければなりません。

 

  • 「少しでも利益を多くしたい」と欲を出しすぎると、販売機会自体を失って売上が1円も上がらないこともある。

 

  • 売らないことには何も始まらない
    受注生産ならまだしも、生産して売れるまでの間在庫になる場合、売れない場合は製品は資産ではあるけど現金が入ってこない。
    手元現金がないと広告・研究など何かチャレンジをしたいと思っても、なかなか厳しい。

 

  • いくら良い製品だとしても、売れないことには(存在を知られていないことには)何の意味もない

 

  • 固定費削減に手っ取り早いのはリストラだが、これは本当に最後の手段
    会社ゲームでは、社員をこちらの都合でやめさせることはできません(社員退職というマイナスのイベントでのみ社員が減ります)。
    これは創業者の想いが関係していて、ご縁をいただいたからにはそんなに簡単に人を切ってはいけないよ、というメッセージだそうです。

 

  • 新たに人を雇ったり、新しい機械を入れるには多額の費用がかかる。さらに、その分をカバーするためには売上をグッと上げる必要がある。

 

  • 資金に余裕がない場合など、余分な費用を掛けずに利益を上げるためには、社員目線だと個々人のスキルアップ、会社目線だと社員の持つ力を最大限に活かせる環境づくりが大切。
    社員が会社を想って自分の持てる力を注いで、会社が社員を想って環境を整えることで、会社はきっと成長していける。

 

1日目の研修を終えての参加者全員の気づき・学び

1日目(会社ゲーム1期・2期)を終えて、参加者全員で気づき・学びを振り返りました。

 

2日間の研修を終えての参加者全員の気づき・学び

2日目(会社ゲーム3期~5期)を終えての参加者全員の気づき・学び

 

講和:戦略会計(STRATEGY ACCOUNTING)

会社ゲームの合い間には、講師の方から戦略会計についての説明がありました。

STRATEGY(戦略)とACCOUNTING(会計)を組み合わせた造語で、STRATEGY・ACCOUNTINGそれぞれの頭文字をとってSTRAC(ストラック)とも呼ばれるそう。

西順一郎という方が考案したフレームワークで、シンプルな理論で損益分岐点となる売上高を分析する手法として使われているそうです。

 

戦略会計で用いる要素の構成

戦略会計で用いる要素の構成

 

戦略会計の基本から、各要素の数値変動が損益分岐・最終的に利益に及ぼす影響などについてお話してくださいました。

初めて耳にした言葉でしたが、非常に参考になりました。

気になる方はぜひ書籍やインターネットで調べてみてください。

 

ワーク:自社の経営課題を考える

研修の最後は、2日間学んだ内容を自社に落とし込み、現在抱えている経営課題を把握し、今後何をしていけばいいかということを各企業で話し合うというものでした。

他の参加企業さんは2人ないし3人で参加していたのですが、私は1人での参加だったので、講師の方がサポートしてくださいました。

話を聞くこととと質問が非常に上手な方で、思いついたまま話し始めたことでも、会話をするうちに考えが整理されていきました。

ここで出た結論は内部的なものなので記事には書きませんが、社内にはこの記事公開後に配布したいと思います。

 

新入社員教育にもってこい

会社ゲームでは、社員への給料がどこから出ているのか、会社にはどんな費用がかかっているのかなどを学ぶことができます。

博進堂さんでは新入社員全員がこの研修を受けるとのことですが、確かにこの内容を新人の頃に聞くとすごく効果的ですね。

採用してくれて様々な部署に配置されるということは、会社は自分に何かを期待しているわけです。

給料をもらっているからには、その期待に応えるべく精一杯働かなければいけない。そんな風に気が引き締まる研修でした。

興味のある方はぜひ博進堂さんへ!

博進堂 公式ウェブサイトへ

 

「労働力を提供するのだから給料をもらうのは当たり前」という考え方もありますが、社員が「会社のために頑張ろう」と想い、会社が「社員に豊かになってもらいたい」と想い、お互いのことを思いやって進んでいけたら良いなと思います。

 

おまけ:ランチまで出る!そして美味しい!

昼食付きだったのですが、デリバリーのお弁当ではなく豪華なランチでした。

品数が多彩で全て美味しく、さらにはデザート付き。

これらは、今回の研修会場である「森の共育実習所 点塾(博進堂さんの研修施設)」に併設された「森のレストラン『わ わ わ』」で調理されており、出来立ての温かい状態で食べることができます。

「こんな素敵なランチがあるなら、これも研修のウリにしたらどうですか!?」と参加者が講師の方に熱弁していました(笑)

実際に研修の感想でも「ランチが美味しかった!」との声は多いそう。

 

品数多彩な美味しいランチ

ホロホロ崩れる角煮(白いスクエア皿の左上)と寿司酢で漬けた酸っぱすぎないピクルス(黒いお盆の右下)が特に美味しかったです。

 

食後のデザート・コーヒー

食後にはデザート・コーヒーまで。街中にランチに来た気分です。

 

 

投稿者プロフィール
熊木 勇太

1987年生まれ。株式会社リバースジャパンのWeb担当として、ウェブサイト・SNSの更新、製品カタログ等の販促物制作、社内環境整備を担当。大学卒業後は印刷会社に入社。営業として様々な印刷物・Web制作に携わる。この体験から、企業が自ら情報発信して伝えることの大切さを感じ、リバースジャパン入社後はWebサイトリニューアルやSNSでの発信、パンフレット等の新規作成など情報発信に務めています。高校生の頃に鑑賞して以来、長岡花火が1年で最大の楽しみです。

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